本格米焼酎ができるまで
米と水を原料としたシンプルな焼酎。それが本格米焼酎です。
しかし、それができるまでには目に見えない麹菌や酵母により繊細な発酵が行われています。
生命の神秘とも言える発酵力を活かした本格米焼酎の製造工程をみていきましょう。
米と水を原料としたシンプルな焼酎。それが本格米焼酎です。
しかし、それができるまでには目に見えない麹菌や酵母により繊細な発酵が行われています。
生命の神秘とも言える発酵力を活かした本格米焼酎の製造工程をみていきましょう。
精米した米を丁寧に洗い、米の内部まで水をたっぷりと浸透させます。その後に米を蒸し、麹づくりに適した状態に整えます。
蒸米に麹菌を繁殖させ、麹をつくりあげます。温度・湿度管理を徹底した麹室で「外硬・内軟(外側は硬く、内部は水分たっぷり)」状態にします。
できあがった麹に水と酵母を加えて約6日間熟成します。この作業を一次仕込みと言い、これによってできたものを「一次もろみ」と言います。
この一次もろみに、さらに蒸米と水を加えて約15日間発酵させます。これによってできたものを「二次もろみ」と言います。この作業で米のでんぷん質の糖化とアルコール発酵が本格的に進みます。ちなみに、この工程で蒸米の代わりに芋を加えると芋焼酎に、麦を加えると麦焼酎になります。
二次もろみを蒸留すると焼酎原酒ができあがります。高橋酒造では「減圧蒸留法」という製法を導入。蒸留器中を真空状態にし低温で蒸留することで、軽やかでおだやかな味わいが生まれます。
蒸留した焼酎原酒をタンクや甕、樽などで、3ヶ月ほど貯蔵します。貯蔵することでガスが抜け、より美味しさが引き立つのです。また貯蔵するタンクの材質や貯蔵期間を変えることで、焼酎の味に違いが生まれます。
貯蔵されたいくつかの焼酎と水を絶妙な割合でブレンドすれば、本格米焼酎の完成です。このブレンド工程がより一層、深い味わいを生み出します。
人の目で一本一本チェックしながら瓶に詰め、全国各地に出荷します。