ブレンダーの挑戦
たどりついた「全麹吟醸仕込み」により、3種の吟醸酵母を用いた各原酒ができあがりました。その3種の原酒をもとに、信頼を置く蔵のブレンダーたちへ、「日本酒に負けない“なめらかな旨み”を持ち、かつ品格とキレがある米焼酎」という目指す酒質の方向性を伝えました。そしてその日から、ブレンダーたちの挑戦が始まりました。毎日、毎日、数十種類のブレンド比率やアルコール度数を試し、最適な"黄金比率"を探す日々。ブレンダー同士、意見が食い違うことも多かったですが、徐々に骨格が見えてきました。最終段階に入り、杜氏、ブレンダー、蔵人に小山薫堂さんを交え、ブレンド比率とアルコール度数を数種類に絞り込んだ試飲を数回行い、やっと3種の原酒が持つ良さを引き出せる試作品が完成しました。